2008年02月18日
ご飯食で肥満・メタボリック症候群は予防・改善できる!
第2部は講演会、演題は、このブログ記事のタイトルに書いたものです。
講師は、京都大学院人間・環境学研究科教授 森谷 敏夫氏
「現役学生2000人が選んだ面白い講義」にも選ばれた本当に明朗快活なキャラクターでとても楽しい講演でした。
そして何と言っても驚いたのは、今年58歳になられるのもかかわらず、体脂肪率9.8%の肉体を持たれています。凄い
内容は、まずメタボリック症候群の説明から始まりました。その中でまず強調されたのは、
「糖尿病は遺伝ではない!遺伝だったら、なぜ現在の患者数が、昭和25年の50倍となるのでしょう!出生率が下がっているのに。」
そしてこの患者数が50倍になった原因として、
「ご飯の消費量が昭和25年の半分以下になったことも要因のひとつだ!エネルギー摂取量の中で、脂質の割合が、この50年で7%から26%にまで上昇している。そして現在の小学生にいたっては、30%以上という数値、これを改善する必要がある」
「肥満は、食習慣が原因。肥満は、交感神経活動低下も原因である。60歳前後で太っているとアルツハイマー4.6倍・・・知的障害も出てくる。」
というような私にとっては、本当に頭の痛い話の連続でした
しかしそんな中で、先生が学生相手に実際にした実験の結果を紹介された。
「通常のカロリー摂取量を1000Kcal取りすぎるような食生活を学生にしたもらった。脂質ばかり1000Kcalを取りすぎを10日間続けると、体重は急激に増え、オーバー摂取量がすべて脂肪として蓄積されるのに対して、ご飯をはじめとする炭水化物を1000Kcal取りすぎた場合の体重増加量は、わずかであった。」
と言われた。その理由は
「炭水化物は、唾液によりデンプン、そしてブドウ糖になって、脳のエネルギーとなる。摂取オーバー分は、肝臓でグリコーゲンとなったり、筋肉として蓄積される。そのため、脂肪にはなりにくい!」ということだった。
実際、最近は男性の肥満が増えてきた原因として
「お酒などを飲みに行った時に、最後に食べるのがご飯、ラーメンと言った炭水化物である。炭水化物、糖質などを食べないと、脳の満腹中枢が働かないので、過剰摂取となり、いつまでも飲み、食べ過ぎてしまう。
そして、夜遅くまで飲んで、帰宅したらすぐ寝る。寝ている時は、エネルギーを消耗しないから、そのまま脂肪がついてしまう。」
と話された。う~ん、当たっている
また炭水化物の食品として麺類、パン類と比較して
「ご飯は、粒食で、徐々に消化されるため、腹持ちがいい。パンだとAM10時、PM3時のおやつが必要となり、カロリーの取りすぎに繋がる」
という理由で、”ご飯が一番!”とのことだ。
そしていよいよ、「どうやって肥満を解消すれば良いか?」との話に入ってきた
「肥満の原因は、1日わずか20Kcalの食べ過ぎ!」という。
これは”1Kgの脂肪は7000Kcal”であることを1年365日で割った1日あたりの数字なのです。
そして「20Kcalは、5分の歩行で消費出来る。」と言われた。つまり、毎日5分余分に歩くことで1年で1Kgの脂肪が燃焼するという理屈になる。ようするに、「ダイエットは無理なく長期計画で継続することが大事!」ということだった。わかりやすいなぁ
また、「太りにくい体質を作るための7ヶ条」を紹介された
1. 1に運動、2に運動、とにかく体を動かす。激しくなくてもよい!
2. 階段は筋力アップのパートナー
3. ストレスは過食の原因、運動でリフレッシュ
4. 歩幅は大きくグイグイ歩こう!
5. 長電話、合間に出来る、スクワット。
6. 快便、快眠、良く笑え!
7. 「お腹のたるみは、心のたるみ」と心がけよ!
最後の7.はグサッと来ましたね。
最後に、こう話され、締められた。
「食は、人を良くすると書く。頭で食べるものです。」
長期計画でのダイエット、それが大事ですね。あせらず、ゆっくり頑張ろう!本当に楽しく、わかりやすい講演でした
講師先生から、「今日の講演内容に類似したこと、使った資料はホームページに載ってます」とご案内され、さっそく調べてみました
こちらです。ぜひ、ご覧下さい
なんか中途半端な大阪弁もよろしいです。
お酒飲んだら締めにラーメン、
わかっちゃいるけど止められないっすよねー
ゆうわくゆうわく(笑)
そうなんですよね。これまたお酒の後は美味いんだ(^O^)
これからは、お酒の前に、ラーメン行くことにします(^o^)