2008年09月22日
お米も、レトロが好まれる!?
昨日、我が社の先代である親父との話の中で、こんな話題が出た
私:「 今度新しく店頭用小型精米機を買って、”分つき米”の販売をしようと、”1分つき米”から、”分つき米”を試しているけど
”5分つき米”ぐらいだと、普通に食べれるし、
それに、”普通精米よりも、美味しい!”と社員にも評判だ!」
というような話をすると、親父曰く
「昔は、今のように白く精米しなかったし、機械の性能上、それも出来なかった。
胚芽が少し残っているようなお米になって、それが”栄養があっていい”、”かっけ”にならないとか言っていた。あの頃は、そんなお米が当たり前だったのに・・・・
今の人は、白くてキラリと光るご飯を好むようだけど、あれだったら、ごはんの旨みは無く、粘りだけで食べているようなもの」
この話に私は、こう答えた
「今、我が社で一番良く売れている米”夢ごこち”、特徴は、”冷めても固くならない”という低アミロース米、つまり、”冷めても粘りがある”ということで、好まれているのかもしれない。
そう考えると、これらのお客様は、”ごはんの味”で選んでいないのだろうか?そう考えたら悲しいね・・・」
親父は、こうも言った
「お米本来の味がわかるように精米するのも、精米機をもつ米屋にとって大切な事。
でもそれは、”黒く搗く、白度を落とす”ということではない。
”昔はこの位の精米白度でした、少し黒いご飯だけど、美味しいですよ!”
と、こんな”黒いお米も美味しい!”ということをお客様にPRするのも、面白いのではないか!
そういう意味でも、”分つき米”の販売は、面白いな」
と、今回の私の取り組みに対して、賛同をいただいた
そう、つまり
お米にも、言わば古き良き時代(レトロ)があるということだ!
そして、
そんなレトロを好まれる方をお店に呼ぶこと、
これが我々お米の専門店にしかできないことではないだろうか!
来月、我が社の”お米の頒布会”から、希望者には、”分つき米”精米を開始する
栄養価の高い、”分つき米”、美味しいですよ