2011年03月10日
開幕と言えば・・・
3月と言えば、私の大好きなF1が開幕するんです
昨年も、開幕の時は、こんな記事をUPしてまして、本当に待ちわびた開幕でした
しかし、今年のF1の開幕はというと・・・
昨年同様の開幕戦、3月13日のバーレーンGPがなんと中止になったのです
先日もこんな雑誌を本屋で立ち読みしまして、「これは奥深い!」と思い、購入してしまいました
開幕戦中止が決定したのは、先月2月21日
原因は、エジプトが火だねとなって、現在発生している中近東の民主化・反政府運動
このバーレーン王国においても、2月14日にデモが発生、17日にデモを排除しようとした治安部隊との衝突で死者が出たことなど、バーレーン国内の情勢が悪化、”F1が開催できる状態ではない!”と主催者側は判断し、中止となったようだ
この雑誌を読んでと興味深く思ったのは、「今年の”バーレーンGP”は、中止ではなく延期としてリリースされている!」ということなのです
そのリリースの内容に秘められたもの、ここがF1というスポーツを取り巻く情勢で、この”開幕戦中止から何を学ぶ!”というのがこの雑誌の緊急トピックスなんです
というのは、”バーレーンGP延期”という声明を出したのは、バーレーン王国の皇太子、つまりは、このスポーツの主催責任者は実質にはバーレーンの皇族ということなのです
バーレーンという国は、立憲君主制で一応議会はあるもののそれは名ばかりのようで、なんと首相は今の国王のおじさんで71年から40年もやっているらしいです
これやったら、国王と首相のいいなりの議会ですね
そしてそんな国が国際スポーツの一つであるF1を誘致するのも、ひとつは、「”国が若者のために誘致している!”ということで大概的に専制君主の顔を隠すためである」とF1ジャーナリストは分析しているようです
もちろん、実際にこのF1というイベントを楽しんでいるのは、皇族などの一部の大富豪だけで、貧しい若者達はサーキットに行くことすら出来ないのです
もともとF1というスポーツは、ヨーロッパから始まったもの、つまり民主主義国家が始めたもので、これまで開催地と言えば、ヨーロッパを中心に、オーストラリア、カナダ、アメリカ(現在は開催無し)そして日本などのこれら民主主義国家のもと開催されていました
しかし、最近では、このバーレーンをはじめ、中国などでも開催、この背景にはやはり巨額のお金が動くF1のスポンサーに問題があるようです
私がF1をみはじめた頃、1980年代といえば、そのスポンサーの大半は、マルボロ、キャメルなどというタバコメーカーが中心で、日本でも、マイルドセブンというスポンサーが付き、そして日本人ドライバーが誕生した背景も、そんな日本の企業のスポンサーにつくことも、一つの要因になったといえるでしょう
それが、ヨーロッパでのタバコメーカーによる広告宣伝規制、廃止、そしてこの不況によるスポンサーの撤退などで、F1を運営するための資金獲得が困難になり、チームも減少していく事態になりました
そんな中で開催誘致に名乗りをあげてきたのが、マレーシア、バーレーン、そして中国などの中興国なんです
ただこれらの国は、これまでと開催スタイルが違っていたのです
バーレーンのように国が主催となったり、中国も共産圏ですから、今までの開催スタイルとは異なるはず
その背景のひとつには、これらマレーシアや中国といった国での開催、その国内の観客が大半を占めるのではなく、日本をはじめとする海外の人も多く観戦に訪れているようです
実際、中国・上海GPなどの観戦料は、往復旅費を入れても、例えば、北海道などから鈴鹿の日本GPに観戦に来ることを考えれば、こっちの方が安く、そして中国国内でチケットがさばけない状態、つまりは”中国の若者にとっては高い観戦料”となっているのです
これって、バーレーンと同じですよね
そして実は、今年10月に、インドでもF1が初開催となるんですここもどうなんかな
今年は何と全20戦というF1GP、バーレーンGPが延期開催出来るかどうかは、今シーズンカレンダーを見ても、かなり難しいので全19戦となるのではないでしょうか
昔に比べたら開催数は大幅に増加ですが、タイヤ制限や給油の廃止などレギュレーション面で、コストダウンを計っているのが現在のF1ですでもやっぱりF1のマネーは巨額ですよねこれも”世界最高峰のスポーツ”の由縁かな
そして今シーズン、もう一つの楽しみというか不安な要素は、タイヤです
というのは、昨年までF1にタイヤを供給していたブリジストンが撤退、今年から全チームをピレリが供給します
いきなり全チームなんです確かにオフシーズンにテストはしてますが、もうぶっつけ本番と同じですよ
”タレ(摩耗)がひどい”、”サーキットによればタイヤが足らないのでは”などと不安要素が多いんです
ブリジストンのF1タイヤ供給は、1997年より4チームに供給開始、この時は、ほとんどのチームがグッドイヤーよりのタイヤ供給だった。そして、1999年よりワンメイク、2001年からは今度はミシェランが供給開始し、”タイヤ戦争”となったが、2007年からはワンメイクとなっていたのです
それが今年はいきなり、ピレリのワンメイク
ピレリは、F1へのタイヤ供給の経験があるものの1991年シーズン以来、実に20年ぶりとなるから、そのブランクは大きいでしょう
私個人的には、ピレリというタイヤメーカー、応援しているメーカーなんですが・・・
というのも、私の大好きな歴史上のF1ドライバーであるG.ベルガーの初優勝を飾った1986年メキシコGP。彼の乗っていたベネトンB186というマシンは、ピレリタイヤを履いていたのです。
この時、G.ベルガーは、タイヤ無交換という奇策での優勝当時参戦初年度のとベネトンに初優勝をもたらし、自身もGP初優勝という素晴らしい功績があるんです
その当時のマシンに比べたら、今のマシンは全然違うし、タイヤのレギュレーションも違うだろうから、この功績もあてにはならないですけどね
そして何と言っても期待は、日本人唯一のF1ドライバー、地元兵庫県尼崎市出身の小林可夢偉
二年目の今年、ザウバーのエースドライバーとして参戦する
まだ24歳という若さ、これからが楽しみです今年は表彰台に是非とも登って欲しいね
このようなF1を取り巻く情勢の中、開幕戦は3月27日、オーストラリア・メルボルン開催までお預け
半月遅れる今年のF1開幕、待ち遠しいですね
そして今年私は、遂に「F1 日本GP観戦」を決意
2001年以来、10年ぶりにモータースポーツの聖地・鈴鹿へ行くことを計画しています
10年前に私が書いたコラム、私の隠しHP上にあります。こちらです。私も久々に読んだ懐かしいなぁ
まだまだ、日帰りになるか、泊まりになるかわかりませんが、「F1開幕戦中止」となった今シーズン、波乱の予感のする今シーズンを「F1日本GP観戦 復活Year」とすることにしましたただ、以前のように毎年観戦は無理でしょうけどね・・・
3月27日が待ち遠しいですね~
今年のF1、興味が沸いたら、3/27のオーストラリアGPだけでもご覧ください
毎年、オーストラリアGPは荒れるレースです。開幕戦にふさわしいですよオススメです